2歳頃になると、自分の石を明確に表現するようになってきます。「しない!」「ないの!」「いらない!」「食べない!」「飲まないの!」など、否定文がかなり目立ってくる時期であり、親としてはなかなか大変であることは間違いありません。海外ではこの時期を「 ‘the terrible twos’ (ひどい2歳) ‘toddler tantrums’(暴れる幼児) 」などと呼んでおり、世界共通でこの現象は見られます。これは、第二反抗期とは違って必然である成長過程なので、もしこのステージが来なければとても珍しい例外児となります。
第一反抗期の子供は、無意識的に親のルールの限界を試し続け、どこまで譲ってもらえるかを常に探りを入れてきます。子供は親に揺さぶりをかけることでその反応を見て、どこまで自分の主張と要望が通るのかを学んでいきます。
親としては非常に大変であることは確かですが、以下の五つの方法を参考に今後のイヤイヤ期に対応することで子供の成長はより良いものとなることが期待できます。
目次
五つの対応方法
1. ルールを設定し、一貫性を保つこと
もしあるときはルールを守らされ、あるときはルールを破っても怒られなかった場合、子供は混乱します。可能な限り夫婦でルールを共有し、何を容認し、何に対して毅然した態度で臨むのかを決めます。
これは様々な場面で考えておくことが大切です。ご飯、家具に登る場合、外に行く場合、ベビーカーに乗る場合、手をつなぐことに関して、おやつに関して、着替えの時、親の電話やカバンを触っているときなどです。
何が正しく、何が間違っているのかに関しては人それぞれですが、少なくとも共通して言えるのが「安全かどうか」です。常に同じメッセージを子供に示し続けてください。
2. 「ダメ!」に頼りすぎないこと
親である読者自身が、いつの間にか「これはしちゃいけません」「それは触らないで!」「お行儀よくしなさい!」「静かにしなさい」という発言が目立つようになった場合、なるべく重要なものに絞って「ダメ」のメッセージを使いましょう。そうしなければ、ただ反射的に「ダメ」と言っているだけで子供の成長という視点から見ると、必ずしもベストではありません。子供も、だんだん「ダメ」に耐性だ出来てきて、親の指示の無視をするようになってしまいます。
本当に必要な場面にだけ「ダメ!」を限定して、子供がそれに気づくようにすることが大切です。それ以外の場面では、遊ぶなど別の方法で気をそらしてください。
3. 根負けしてルールの一貫性を崩さないように
もし子供に対して「これはダメ!」と言った場合、叫ばれることに耐えて毅然と無視する覚悟が必要になります。可能な限り叫びを無視することが大事です。万が一根負けをした場合、子供は間違った学習をしてしまいます。万が一根負けすることがあれば、子供は「ダメ」と言われたときは、『はいはい分かったよ』と親が負けるまで叫べということだと学習します。
4. 愛情と厳しさは両立できる
子供に褒める、こちょこちょタイムなどのフォローアップをつけることで、「ダメ」と伝えやすくなることもあります。少しでも叫ぶのをやめたらしっかりと褒める。つねってきたり叩かずいた場合もそれをすぐに褒めるなどです。「叫ぶのをやめたね、偉いね!」「叫ぶ音量を下げられたね!」「叩くのを我慢できたね!」など積極的に褒める場面を見つけて、すぐさまそこからこちょこちょタイムや遊びタイムに持って行くことができれば理想です。
5. 子供の特性を楽しんでみる
子供の行動を遊びやジョークに変えられないかを考えるのも有効です。例えば、「好きなだけ叫んでもいいけど、声が小さくなるまでこっちは君の声が聞こえないからね。」などです。これも、結局は「大きく叫んだからと言って親が妥協する訳ではない」ことを子供に対して明確にしています。
イラっとしてしましい思わず叩きそうになる、怒鳴りたくなってしまうことがあれば、ソウマハウスに相談をしてみてはいかがでしょうか。