もしも不運に見舞われたり、仕事でも失敗ばかりで人間関係もうまく行かないことが多いとしたら、それは前世の行いが悪かったからでしょうか。それとも、守護霊が守ってくれていないからでしょうか。あるいは、不運の星の下で生まれたからでしょうか。
どれも完全に確率がゼロであると言い切るほど科学は発展していません。とはいえ、それらは限りなく100%に近い確率で間違っているだろうと判断できるほどに科学は発展しています。
人によっては怒りっぽい人がいれば、常に冷静でよほどのことがない限りは大声で怒鳴り散らすことがない人もいます。心配性の母親がいれば、大らかで子供の自主性を重んじる母親もいます。努力を褒める先生がいれば、結果を重要視して厳しく指導する先生もいます。いつまでも前線で活躍する社長がいれば、縁の下の力持ちとして影から部下たちのやる気を引き出す社長もいます。
実は、そうした人々の行動の違いは、どれも「脳」が引き起こしている現象であり、脳がどのように思考し振る舞うかを決めています。脳が正常に働いていれば、人生は基本的にスムーズに進みます。正常な脳は問題解決に向けた行動をとり、自分の本能的な欲求にとらわれることなく将来に向けた行動をとります。感情に振り回されてあとで後悔する様な行動はあまりとりません。過去のことでくよくよしたり誰かに対してずっと恨みを持ち続けることもありません。
しかし、脳が過活動状態であったり、逆に機能が低下していると、正常ではない行動を取ることが増えてしまいます。例えば、脳の病気であるアルツハイマー病となると
・記憶障害
・家族を認識できなくなる
・臨機応変に対応できなくなる
・物覚えが悪くなる
・衝動的な行動や言動が増える
などといった症状が現れます。脳の萎縮や機能の低下とともに現れる症状であることから、これらは前世の行いの悪さや心のあり方に問題がある可能性は限りなくゼロであると言えます。
他には、気を失うほど頭を強く打つなどによって急に物覚えが悪くなったり、怒りっぽくなるなど人が変わってしまうこともあります。それにより家族がバラバラになり、仕事を失うこともあります。
頭を強く打った人の脳を調べてみると、やはり脳の打った部位が損傷した様な形跡が残っていることがあります。その部位の血流量も低下しており、機能が低下していることもわかります。そうなると、脳は正常ではないので、行動も正常ではないものとなって表出します。
脳の機能に問題があれば、人によっては高速道路で交通妨害となる運転をするようになるかもしれません。ずっと執拗に追いかけて、徹底的に邪魔をしようとするかもしれません。あるいは、ずっと暴言を吐き続けて他者を精神的に追い込むかもしれません。
禁止薬物の乱用や常習も脳の機能に問題があるとハマりやすくなることが分かってます。覚せい剤などは脳の血流にアンバランスを引き起こし、正常な働きができなくなります。すると、感情のコントロールが難しくなり、将来に希望を持って適切な行動を取ることも難しくなります。
このような行動の異常には、スピリチュアル療法やカウンセリングよりも脳のリハビリをした方が回復が早いかもしれません。大人になってからでもリハビリは可能で、脳の機能が高まったり神経細胞が新しく増えることも分かっています。
もっとも確実なのは、子供のうちから「脳の貯金」を増やしておくことです。貯金が少ない子は、将来苦労するか少しのストレスでたちまち脳の機能が低下してしまいます。ですが、十分に貯金をしていると、脳機能のベースが高いので、少々のストレスに晒されても正常な行動が取れます。子供のうちにたっぷりと「脳の貯金」をしていた人は、老後も認知症になりにくいことも分かっています。
では、この貯金を増やす最適な方法は以下のどれでしょうか。
・早期英会話教育
・赤ちゃんの頃からの徹底した英才教育
・右脳開発やフラッシュカードによる教育
・知識を徹底的に入力する教育
残念ながら、どれもベストであるとは言えません。多少効果はあるかもしれないものも存在します。しかし、中には有害で、むしろせっかくの貯金を食い荒らす教育方法もあります。最悪、脳の機能に異常が出て正常な行動が取れなくなることもあります。
「脳の貯金」を増やす方法は色々とありますが、その一例をあげます。
・瞑想
・クリティカルシンキングを鍛える
・ワーキングメモリを鍛える
・私メッセージや能動的な聞き方を鍛える
・コーチングで目標に向かって行動する方法を学ぶ
・ピアノを習う
・激しい有酸素運動をする
これらはどれもとても効果が高く、欲を言えば全て行うことが望ましいです。
ソウマハウスでは、この中から発達障がい児向けにカリキュラムを組み直し、それぞれに合わせた最良の効果をもたらす方法で脳機能を高めています。
迷っている、自分のお子様で気になっていることがあればお気軽にお問い合わせください。