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子供にイラっとしてもいいから、せめてこれは守って欲しい

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子育てをしていて、心の余裕がなかったり睡眠不足からくる疲れで普段以上にきつく叱ってしまうことってありませんか?

 

そのことについて悩み調べてみると、「アンガーマネジメント」でいろんなアドバイスが見つかります。

 

「深呼吸をしましょう」

「6秒待ってから言いましょう」

 

これら以外にもいつくか対処方法はあるかと思います。

 

それでも難しい、やはり余裕がない時はどうしても怒鳴ってしまう、手が出そうになる。

このような場合はどうすれば良いのでしょうか。

 

気持ちは少なくとも伝えた方がいい

 

「だめ!」

「こら!」

「やめて!」

「じっとしなさい!」

「片付けなさい!」

 

よく聞くフレーズですよね。この場合だいたい命令が多いのですが、自分の気持ちを伝えている人は少ないように感じます。例えば、

 

「だめ!そうされるとイラっとするの!

「こら!そんなことをしているのを見ているだけでムカッとするの!

「やめて!不快で本当にいや!今腰も痛いから余計にイライラしやすいのよ。

「じっとして!動かれるとうまく爪がきれなくて困る!

「片付けなさい!私は散らかっていると不愉快になるの!

 

読み比べると、相手に命令するだけではなく自分がイライラしていることを伝えていたり、その理由を付け加えています。

 

実際に試してみると分かりますが、子供の反応がかなり変わります。どう変わるのかというと…

「え!そうだったの?イヤなの?知らなかった!」です。

 

親からすると、わざわざ言葉にしなくてもそれくらい子供は分かっていると思いがちですが、実際は、多くの子どもは、特に他者に対して“相手が何をされると嫌な気分になるか”といった気持ちの動きをよく読み取れていない場合が多いです。

そのため、自分では状況がよくわからないままにいきなり怒られている感覚を抱きます。子供からすると、親はいきなり怒る生き物に見えている訳ですね。

 

ところが、子どもを叱ったり不快感を伝えたりする際に自分の気持ちや理由を付け加えると、途端に子どもは理解します。その時の大人の表情も見ていて色々と気づきがあるようです。ハッとする子がいれば、親を思いやってくれる子も出てきます。

 

気持ちを言葉にするもう一つのメリット

 

気持ちを付け加えることで得られるメリットはもう一つあります。それは、「子供が自分の気持ちを言えるようになる」ことです。

 

自分の気持ちを言葉で伝えられずにただ命令するばかりが口癖の子どもと、気持ちや理由をしっかりと伝えられる子どもを比較してみます。すると、人間関係を築く上で良い知り合いが増えたり、周りからの評価が高くなるのは、やはり自分の気持ちを言葉で伝えられる子どもだったということが分かっています。

 

子どもに、自分自身の気持ちを言葉で表現させるために一番早い方法は、親が手本となって何度も実際に気持ちを言葉にすることです。

 

子どもはミラーニューロン【自分の感情や行動を、目の前の相手を鏡のように見て真似をする脳の神経細胞】を使って親の口癖、行動などを真似ます。普段から命令が多い親であれば、子ども自身も学校で命令をよくします。ですが、子ども本人はそれが良いか悪いかまで判断がして使い分けているわけではありません。

 

子どもは、大人と異なり「建前と本音」といった分け方がそれほど得意ではありません。そのため、家族間での普段のコミュニケーションの取り方をそのまま外の世界にも持って行ってしまうことが頻繁にあります。そのため、普段のやりとりが命令口調ばかりだとか何らかの問題を抱えていると、子どもは自分でも知らないうちに周囲からひんしゅくを買うような行動を取ってしまうリスクを高めてしまいます。

 

一方で、しっかりと自分の気持ちや行動の理由が言える子に育つことができれば、ただのわがままではな、筋道だった理由をつけて相手に思いを伝えることができるので、周りからも共感を得られやすいです。そうなると、仲間が増えて評価も高まります。

こういったコミュニケーションの習慣を子供の頃から育むだけでも、後々大人になってからとても役に立つスキルとなってくれます。

 

是非ともお子さんに注意をする、怒鳴ってしまうなどした時は、せめてその時の感情も伝えましょう。

 

イラっとする!

音がうるさくて耳が痛い!

散らかっていると腹が立ってくる!

今は具合が悪くて痛くてイライラしやすい

 

などです。

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