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ほとんど社交性の無い状態から、たった3ヶ月で大幅に改善した事例 その1

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ソウマハウスでは、子どもたちの社交性を速やかに向上させ、知的能力や感情のコントロールの向上を目指すためのカリキュラムがそろっています。

 

今回は、実際に入校したお子さんの変化の例をいくつかあげて解説します。

 

Aくん 3歳

 

入校当時

 

A君は、初めの頃はスタッフの声掛けや名前を呼ばれても反応せず、いつも表情が硬く楽しそうではなかった。

提案した遊びなどにも興味を示してくれることもなく、椅子に座り机に向かうも5秒ともたなかった。

ほかのお友達とも一切かかわることはなく、自分の世界に入り込んでいて目も合わさず、だっこはもちろんのこと、A君の体に触れることすら難しい状況だった。

 

3ヶ月後

 

呼びかけや名前を呼ぶと反応する回数が増えた。しかも、その時は目を合わせて笑顔で振り向いてくれる。

来校してくると、満面の笑顔で自分からスタッフの方へ近寄り、抱っこを要求する、手を引いて一緒に遊ぼうとする姿などが増え日々楽しんでいる様子がよく見られる。

さらには、机に向かってできることも多くなり、椅子に座ってカリキュラムに取り組める状態にまで学習意欲が向上した。

未だに自分の世界に入ることはあるが、スタッフがA君に声をかければ周りを気にするまでに注意力が向上した。

 

解説

 

Aくんは自閉傾向にあったので、初めのうちはなかなか他人に興味を持つことがありませんでした。

 

また、皮膚感覚も十分に発達していなかったため、他人との関わりをわざわざ自分から求めることはなかったと考えられます。

というのも、皮膚感覚が未発達だと、抱っこの心地よさや手を繋ぐ心地よさがわからず、他人と関わりたいと思えるモチベーションが十分に高まらないためです。

しかし、3ヶ月経つ頃には皮膚感覚が十分に改善されたので、A君は自分から抱っこを要求する場面が増えています。こうなると、社交性は一気に伸びます。

 

こうした他人との関わりを通じて、周囲に興味を持てるようにもなり、課題をこなすこともできるようになりました。

 

この調子で頑張れば、さらなる改善が期待出来るでしょう。

 

Bくん 3歳

 

入校当初

 

B君は発語することはほとんど無い。言葉になっていない音を発するのも一日の中で数えるほどと少なく、言葉の遅れがとても目立っていた。

いつも無表情でほとんど笑わず、他の園児やスタッフとコミュニケーショ ンを取ることが困難であった。

 

また、自分から他人と関わろうとすることもないので、言葉を発するだけの表立った理由が無い状態が続く。そのため、発話を増やして自分の意志を伝えたいという欲求が生まれず、言葉は伸びないままであった。

 

B君は一度自分の世界に入ってしまうとなかなか抜け出せず、放っておけばいつまでも独りきりの状態になってしまうことが続き、行動範囲が極端に狭くなっていた。

 

その場から離れず何十分も寝転び、そのまま寝ることも度々あった。

 

カリキュラムに取り組むことが非常に難しく、一日の中で出来ることはほとんどなかった。

 

3ヶ月後

 

来校してくると笑顔で「おはよう」、帰るときには「バイバイ」など、言葉の伸びがはっきりと見えた。

 

入校当初とは違って自分の意思を持つようになり、「さんぽ行く」と言葉にして要求することが出来るようになる。もし散歩にいけなければ、「いやっ」と泣くなど、感情表現も豊かになってきた。

 

他の園児が楽しそうに遊んでいれば自らそのグループに参加し、一緒になって笑って遊ぶことが増えた。

 

課題に至っては、20分以上も正しい姿勢で椅子に座ってカリキュラムに取り組むことが出来るようになった。

自分の世界に入ることも減った。入ったとしても周りが気になって楽しい雰囲気の場を見つけようとしたり、スタッフの呼びかけにも笑顔で反応することが増え、行動範囲が大きく広がった。

 

解説

 

Bくんも、A君と同じように自閉傾向にあったので、初めは社交性と言葉の遅れが目立っていました。

それにより、カリキュラムをこなすこともままならず非常に難航しました。

 

ですが、ソウマスクールに通い出して3ヶ月も経てばそれらのほとんどが解消され、誰の目にも明らかな変化が現れました。

20分座れるとなると、注意の持続力が向上したといえます。注意機能の持続はとても重要な脳の機能なので、ここの力が向上しているのは前頭前野の機能が高まったことを表しています。この調子で進めば、さらなる改善が望めます。

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