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かんしゃくや怒りをコントロールする方法

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・仕事先で理不尽に怒る上司にイラっとする

・学校で言い訳が多い生徒にイラっとする

・電車でジロジロ見てくる人に対してイラっとする

・息子が妹に物を取られてイラっとしている

・走り回っていうことを聞かない子供にイラっとする

・仕事の要領が悪い人をみて目つきが変わる上司をみた時

 

こんな経験をしたり、目撃したことありませんか?

 

人が怒っているのをみていると、皆さんは緊張をしたり、呆れたりするかと思います。逆に、自分が誰かに激しく怒った後にとても後悔する方もいるかもしれません。

 

人が思わず怒る、一見自然な反応のように見える行動も行きすぎると今度は害になってしまうこともあります。

 

分かりやすい例で言えば、コーチによる体罰、親による虐待、先生による怒声など。親に関しては、言葉で脅すことも虐待となります。

 

「そんなことしてたら晩飯抜きよ!」

 

何気なく言ってしまう発言が実は虐待だった、ということになりかねないためにも、怒りをスムーズにコントロールする方法はないのでしょうか?

 

そして、発達障害児が高い割合でかんしゃくを起こす、発作的に暴れて自制が利かなくなるというのは、こうしたコントロール出来ない怒りと何らかの関係があるのでしょうか?

 

それでは、コントロールがうまくいかない怒りについての解説と、その改善方法を見ていきましょう。

 

怒鳴るといった行動は親のモノマネ

 

まずは親の立場から。

 

子育て中の親御さんで、子どもとの衝突が多い場合、その時の注意の仕方や怒鳴り方には一定のパターンやクセがあります。

 

それは一体どういうことかというと、実は親御さん自身が自分の幼少期に親からやられたしつけを、そのまま自分の子どもにしているパターンが多いのです。

 

もし怒鳴られて育った場合、自分の子どもに対しても怒鳴ってコントロールしようとします。

 

もし脅されて育った場合、自分の子どもに対しても脅してコントロールしようとします。

 

もし叩かれて育った場合、自分も子どもを叩いてコントロールをしようとします。

 

皆さんも、自分が幼かった頃の親との関わり方を思い出してみてください。みなさんの父母は、みなさんに対してどのようなしつけを実践していましたか?

みなさんは、無意識に親の行動パターンや口癖を真似していることはありませんか。

 

特に、それがネガティブなものであればあるほど、知らないうちに様々な悪い影響を受けていて、その考え方や行動を受け継いでいる可能性があります。

 

もしも、とても乱暴ですぐに他人の悪口をいう親に育てられたのであれば、自分も気づけば日頃から色々と他人の悪口やネガティヴなことを言っているかもしれません。

 

もしも、あなたが男尊女卑的な考えがある家庭で育てられた男性だったとしたら、あなたも無意識に従順さを彼女や妻に求めているかもしれません。

 

ここで重要となるのは、「自分が無意識に親の嫌だと思っていたところを息子や娘に対して再現していた」と気がつくことです。

 

何も知らずにただ怒鳴り散らすのと、たとえ怒鳴り散らした後でも「あ、さっき息子に言ったことはよく自分が親に言われたことだ。影響を受けているんだな、今後は気をつけよう」と客観視する努力をするだけでも、その後の親子関係は違ってきます。

 

自分を客観視する能力というのは非常に高度です。

 

たとえば、認知症患者の方はこの機能がとても低下しているので、自分が何かおかしなことをしていても気がつきません。

あるいは、統合失調症患者が自分の支離滅裂な振る舞いや発言に気がつかないのも、自分を客観視する能力が低下しているためといえます。

 

そして実は、発達障碍児も自分を客観視する能力が低下している場合があるので、自分の常同行動やこだわり行動などが一般的ではないとは気がつきません。

 

どうすれば改善できる?

 

一つは、常に「自分は無意識に親のネガティヴな性格の影響を受けているかもしれない」と意識をしているだけでも鍛えられます。

 

うっかり子供を脅してしまった時など、よくよく考えると自分が親からよく言われていたことだったかもしれないと思い出すだけでも違います。

 

もう一つは、反応抑制や自己抑制の機能を高めることです。

 

これも非常に高度な機能で、この機能が低下していると

 

・かんしゃくを起こしやすい

・キレやすい

・イライラしやすい

・ずっと腹が立って居ても立ってもいられない

 

といった症状が現れます。

 

これを鍛えるには前頭前野をバランスよく鍛えることが必要となります。

前頭前野が怒りの抑制をしているので、ここが傷ついていたり未発達だと先ほどの症状が出ます。

 

子供のうちに鍛えておくと、前頭前野の能力が固定化される

 

子どものうちから反応抑制や自己抑制の能力を鍛えておくと、高いレベルが固定化されたまま大きくなります。つまり、とても自己抑制が効いたキレにくい大人に成長できるということです。なおかつ、そういった人は学力も高いということも数多くの研究で分かっています。

 

逆に、発達障碍児の場合はこれらの機能が低い子どもが多いので、優先的にこれらの機能を鍛えることが重要となります。

 

記憶力や学力を高めるのは、抑制機能を十分に鍛えてからにするべきです。

 

ソウマハウスでは、このような取り組みを段階を追って実践できるように、子どもたちの発達の度合いに合わせたトレーニングを作っています。

 

お気軽にお問い合わせください。

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