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発達障害の種類 〜自閉症スペクトラム〜

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発達障害という言葉は聞いたことがあるけれど、どう言った種類があるのかは分からないという方は多いかもしれません。

ここで簡単に代表的なものをいくつか紹介させていただきます。

 

・自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)

・ADHD

・知的障害

 

今回は、自閉症スペクトラムに絞ってお話をさせていただきます。

自閉症スペクトラムというのは、簡単にいうと相手の心を予想したり理解するのが苦手な障害のことを言います。

本来、相手の立場に立ってものを考える機能が私たちの脳には備わっていますが、自閉症スペクトラムの場合その機能がどうやら十分に働いていないということがわかっています。

他には、相手の心や体の動きを鏡のように真似をするミラー細胞の働きも低いことも分かっています。

このことから、相手の気持ちを追体験し、共感するのが苦手であると言えます。

 

実際の例としては

 

・冗談が通じない

・空気を読めない

・悪気なくデリカシーのない発言をする

・相手が嫌がっていることに気づかない

・相手が迷惑がっていることに気がつかない

 

などです。

これらは、ミラー機能や相手の立場に立ってものを考える機能を向上させることで改善できます。

 

さらに、こだわり行動というものもあります。

こだわり行動にもいくつか種類があるので代表的なものを紹介します。

 

以下の通りです。

 

・過集中タイプ

・感覚遮断タイプ

・抽象化不可タイプ

ではそれぞれの違いを見てみましょう。

 

過集中からくるこだわり

 

まずは過集中からくるこだわりについて。

過集中とは、好きなことをしているときに凄まじい集中力を発揮して延々とその作業に没頭することです。

これは行動の切り替えが難しいことも相まって、「楽しさからくる集中」と「行動の切り替えの苦手さ」の掛け算によって過集中は引き起こされます。

 

発達障害児は往往にしてテレビゲームに没頭して、一日中遊んでしまうことがあります。これも発達障害特有の過集中による現象であると考えられます。

この過集中が学問やスポーツ方面へと向かえば、一流の野球選手であったり、一流の博士になることがあります。

 

例えば、魚に対する興味が高かったとします。

子供の頃から魚のことが好きで、寝食を忘れて魚調べに没頭します。図鑑も全て暗記し、見ただけでなんの魚かわかるほどになります。そうやって徹底的にこだわりを持って調べて行くうちに専門家レベルになり、それに飽き足らず新種の魚を見つけたり絶滅したと考えられていた魚を見つけてしまうことだって起こり得ます。

本人としてはただ好きなことを徹底的に追求しているだけで、結果的に偉人レベルにまで到達していたということです。

 

 

 感覚遮断タイプのこだわり

 

続いて感覚遮断タイプのこだわりについて

自閉症スペクトラムは感覚過敏であることもあります。

 

例えば、

 

・必要以上に音が大きく聞こえる

・光を眩しく感じる

・痛みを必要以上に感じる

・痛みをほとんど感じない

・襟元のタグがとても気になる

・いろんな音が一気に聞こえてくる

 

などです。

 

皆さんはカクテルパーティーなどでいろんな話し声が聞こえたとしても、自分のパートナーの話をしっかりと聞こえます。

これは、脳がフィルターを自動的に機能させて必要な情報だけ抜き取るようにしてくれるためです。

他の例で言えば、他人に脇腹をくすぐられたらとてもくすぐったいかと思います。しかし、自分で脇腹をくすぐっても何も感じません。

これも、自分で引き起こした刺激に対するフィルターを脳が自動的に働かせるためです。

しかし、自閉症スペクトラムの人ではこれらがうまくいきません。

カクテルパーティでは周りの話し声が平等に聞こえて全くパートナーの話が聞こえません。

それどころか、とても周りをうるさく感じて辛いかもしれません。

 

他には、自分の着ている服の感覚が気になってとてもイライラすることもあります。

襟元のタグであったり、縫い目の出っ張りが必要以上にチクチク感じるわけです。

 

これは感覚の馴化(慣れて感じなくなること)作用が低下しているためと考えられます。

洪水のように襲ってくるさまざまな感覚の波から身を守るために、自閉症スペクトラムの方々は自分の世界に篭ったような仕草で情報を遮断することがあります。

自分の手を延々とひらひらさせてずっとそれを眺める、からからと音がなる箱を延々と振り続けて音に集中するなどです。

こうすることで、その刺激が他の刺激を覆い隠すのでとても楽になります。

こういった常同行動(繰り返しの行動)は感覚の洪水から自分を守るためであると言えます。

この馴化作用と皮膚感覚を正常化すれば、感覚過敏は改善されます。

 

抽象化不可タイプのこだわり

 

このタイプは、例えば

 

・人形の向きが決まった方向でなければならない

・決まった道順でなければ学校へ行かない

・決まった習慣を全てこなさなければ次へは進めない

・親の返答は必ず「そうなんだね」でなければ癇癪をおこす

・スーパーへ出かけたらかならず決まったドアノブを触らなければ帰らない

 

などです。

 

これは、物事の抽象化が非常に苦手であるために、決まったパターン以外がくると対処できずにパニックを起こすためです。

私たちは普段、知らない犬種の犬をみてもすぐさま「あ、犬だな」と理解します。しかし、自閉症スペクトラムの場合、初めて見る犬種を犬と理解することが難しいことがあります。もしかすると、猫、たぬきやクマと間違えるかもしれません。

 

我々脳には、少ない手がかりからパターンを見つけて、それを他にも当てはめてカテゴライズ化する機能が備わっています。

カテゴライズ機能が備わっているおかげで

 

・初めて見る犬であってもすぐさまそれを犬であると理解できます。

・初めてみるタイプの楽器をみても、すぐさまそれを楽器であると理解できます。

・初めて見る色のりんごであったとしても、すぐさま「変な色のりんごだなあ」と、少なくともりんごであることを理解します。

・何度か親に怒られて、どんなことであれば怒られてどんなことであれば怒られないのかのパターンや線引きを掴めます

 

自閉症スペクトラムの場合、一個一個わざわざデータとして蓄積する必要があります。なので銀色のりんごをみたら「見たことがない物体」として新しく認識されてしまいます。

日々こういったことの連続では自閉症スペクトラムはすぐさま脳がパンクしてしまいます。

これを避け、少しでもエネルギーを消耗しないためにも可能な限り変化を必要としない生活を求めます。結果的に、それが「決まったパターンや決まった行動様式を大事にする」といったこだわり行動に直結するわけです。

もしお気に入りの人形の向きがいつもと違うと、脳に必要以上の負担をかけます。エネルギーの消耗を避けるためにも常に一定の方向に向けるなどといった方法で、日々の情報量を減らしています。

 

このカテゴライズ機能を向上させると、「決まりきった行動様式」に執着する必要がなくなります。

 

社交性について

 

自閉症スペクトラムの人は基本的に、社交的な習慣を持つということが苦手です。

輪をかけて偏屈な頑固職人や研究者タイプといえばわかりやすいかもしれません。

こんな人は周りに一人はいませんか?

 

・言葉は問題なく話せる、しかしなんだかデリカシーがないように感じられる。

・根はいいやつなんだけど、時々イラっとさせられる。

・かなりこだわりが強くて、人付き合いが苦手だが仕事は一流。

・完璧主義で、バイクに関しては店員よりも知識がある。

・理解を超えたいろんなトラウマを抱えていて、聞いている方は冗談にしか思えない。

・心の余裕がなくなると思い込みが強くなり、なかなか広い視点にたった考えができなくなる。

・自分で自分の偏った思い込みになかなか気がつかない

 

もしかしたらその方は、自閉症スペクトラムの範囲に入っているのかもしれません。

ただ、仕事をして自立した生活ができている場合は症状は比較的軽度であるといえます。

少々人間関係で問題になることがあるかもしれませんが、周りの協力や本人の努力でどうにかカバーできる場合が多いです。

 

この社交性の弱さと知的な遅れがあると、

 

・目を合わせない

・言葉を発することがほとんどない

・他人に興味を持たない 

 

という症状が現れます。

どれもコミュニケーションに必要な能力ですが、そのどれもが障害されているか発達していないと考えられます。

 

社交性を向上することで、言葉の伸びや症状の改善は可能です。

 

ソウマハウスでは

 

・社交性の向上

・感覚過敏の改善

・こだわり行動の改善

・カテゴライズ機能の改善

 

これらをバランスよく改善することにおいては、ソウマハウスがトップクラスであると自負しています。

 

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