columnコラム

自己評価とエフィカシーは別物

2017/08/29

「自己評価を高める、自信を持たせることはいいことだ。自信が高ければ学力も高く、物怖じしない大人になって積極的にいろんなことに挑戦するようになる。」

 

このように言われると、なんだかそんな気がしますね。実際、今までのみなさんの経験から見ても、自信がある子は勉強ができたり友達に恵まれていたりしている人が多かったことを思い出すのではないでしょうか。

自信があるには越したことはありません。自信を生み出す脳のエリアは前頭前野にあり、そこが障害されていると不安を感じやすかったり集中力や予測能力が低下することがあります。

 

ですが、実はここで罠があります。どんな罠かというと、「よくない自信」と「良い自信」があることです。「よくない自信」とは一体どういったもんでしょうか?そこを見て見ましょう。

 

①過信②虚栄心③他人からの評価によって出来上がった自己評価

 

自己評価という言葉一つをとっても、いろんな意味があります。もしかしたら、ただの過信かもしれませんし、虚栄心かもしれません。あるいは、他人から評価されて自信がついた状態かもしれません。

 

実は、今あげたこれら三つはどれも望ましい自己評価とは言い切れません。それぞれの違いと特徴を解説します

 

過信(ダニングクルーガー効果;メタ認知機能、予測能力、スカウター能力が低下している)

 

過信とは、主に能力が低い人に見られる妙に高い自己評価のことです。どういった能力が低いのかというと、他人の能力を測る機能が低下しています。他人の能力を測ることができないため、集団の中にいる自分の順位を実際よりも高く見積もってしまいます。「きっとみんなは俺とそう変わらないか、できないんだろう」と早とちりをします。それでいざ競り合って見たら、圧倒的な大差で負けてしまうことが起きます。

他には、自分の能力を客観的に判断する能力も持ち合わせていません。そのため、「これぐらいできる、やってやるぜ!」と意気込んだものの、結果的に大きく失敗して周りから笑われるということが起こります。

過信とは、未経験や無知からくる見誤った自己評価の高さであるということです。

 

考えられる脳の機能障害は、主に前頭前野であると考えられます。ADHDに過信が見られることがあります。

 

虚栄心(自己評価の低さからくる横柄な態度;自分の失敗は他人のせい)

 

虚栄心とは、自分を実際以上に大きく見せようとすることを言います。例えば、ファミレスの店員に横柄な態度で注文をし、女性からひんしゅくを買う場面を見かけることがあるかもしれません。こういった行動も虚栄心から来ています。

虚栄心が高い人は失敗をすると、高い割合で環境や周りの責任にすることが見受けられます。そうすることで、「自分が不完全で不出来なのではない」という理想的な現状を壊さずにすむためです。

 

虚栄心とは、自己評価の低さから由来する見せかけの自己評価です。

 

考えられる脳の機能障害は、不安の感じやすさ、失敗体験の多さやコンプレックスの多さなども関わって来ますが主に前頭前野であると考えられます。

 

過信と虚栄心は脳機能の神経基盤が多く共通していることもあり、併存することが多々あります。自己愛性人格障害やモラハラ夫などに見られることがあります。

 

他人からの評価によって出来上がった自己評価(他人からの評価を常に気にして生きていくので非常にもろい)

 

他人からの評価によって出来上がった自己評価とは、その名の通り先生や親に成績を褒められた、あるいは上司に評価されたなどという経験から自分に対して自信を持つことです。

主に、能力、才能や結果のみを褒められることでこういった結果を招きます。一見すると問題ないように思えますが、これには落とし穴があります。

 

他人に褒められた瞬間は自己評価が高まります。その日は一日いい気分で過ごせるかもしれません。ですが、次の日に失敗をした場合どうなるでしょうか。失望されたらどうしよう、やっぱりポンコツじゃないか!と思われたらどうしよう。このように不安がつきまといます。たとえ不安でなかったとしても、実際に悪い評価をされてしまったら一時的に高まっていた自己評価は下がってしまいます。

 

つまり、他人からの評価によって保たれている評価とは、たとえ良い評価であったとしてもそれは周りから振り回されていることに変わりありません。この自己評価とは、とてももろく壊れやすいという性質があるので常に誰からか良い評価を得続けなければいけません。

 

じゃあ何をすればいいの?

 

では本当の意味での自己評価とは一体どういったものでしょうか。

 

ここで便利なのが「エフィカシー」と呼ばれるものです。エフィカシーとは「自分で決めたゴールを達成できるぞという自信」のことです。

 

エフィカシーは、他人からの評価に振り回されません。なぜなら、自分で決める自分に対する評価だからです。好きなように決めてもいいので、好きなだけ高めてしまえば良いです。

 

・ゴールを自分で決める。

・そのゴールを達成できるんだという自己評価も自分で決める。たとえ能力が一切なかったとしてもです。実績や成功体験がなくても構いません。

 

一旦ゴールが決まってしまえば、あとは好きにその達成に向けて行動をすれば良いわけです。自分は行動によって目標に近づきつつある、という自信は自分だけが味わえるワクワクとした自己評価です。

 

エフィカシーを高めることが、その子の能力を幅広く高めることに繋がるので積極的にゴールを設定して行動できるようにまずはエフィカシーを高めていきましょう。

この記事が良かったら

お子様のこと。これからのこと。
なんでもご相談ください!

TEL.078-230-1171

電話受付  平日 10:00~17:00

お問い合わせ・面談はこちらから