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発達障がい児やパーソナリティ障がいの脳に良い栄養とは

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脳の成長に関して、家庭でできることの一つが「食育」です。自閉症の子に見られる偏食など、食事の栄養が偏るとビタミン不足であったり、葉酸不足であったり、銅が過剰になるなどといったことが起きます。

 

こうなると、脳を成長させるための栄養が不足したり、逆に特定の栄養素のみが過剰にあるせいで他の栄養を消費して脳に届かなくしたり、脳に関係のある遺伝子のスイッチに誤作動が生じることがあります。

 

この栄養バランスの崩れを正すだけでも発達障がいが改善されたという報告もあるので、試してみるだけの価値は十分にあります。

 

わかりやすい例でいうと、違法薬物を摂取した人は、セロトニンが薬の作用で大量消費されることによって、自閉症に見られるのと同様のこだわり行動や頑固さが症状として現れることがあります。これは、セロトニンの不足によって気持ちや行動の切り替えが難しくなり、自分の意見を押し通そうとするこだわり行動が増えてしまうためです。

 

逆に言えば、セロトニンの不足を補えば自閉傾向によって生じる様々な特性が改善される可能性があるということです。そのためには、腸内環境を整える、あるいはセロトニンの元となる物質をサプリや食事からとることが方法として考えられます。

 

このように、栄養面を気にかけるだけでも状況が大きく変化する可能性はあるので、発達障がいの改善を加速させるためにも症状別に必要な栄養を参考にすることが大切です。

 

症状別に必要な栄養

 

多くの症状に重要な栄養

 

たとえば、「マルチビタミン&ミネラル」といった商品にみられるような、様々なビタミンとミネラルの適量をバランスよく摂取することはとても重要です。

 

これらの栄養が体の中で色んな物質の合成を助けるために必要なので、これが不足していると、たとえばせっかくタンパク質を取っていてもドーパミンやセロトニンが作られない、ということが起こり得ます。

 例えば、ビタミンB6が足りなかったせいでドーパミン、セロトニン、GABAが作られなかったということがあります。他には、亜鉛が不足していたせいでドーパミン、セロトニン、GABAが作られなかったということも起こります。

 

 その他にも、妊娠中に葉酸を十分に取らなかったことで生まれてくる子供が発達障がい児となるリスクが数倍にまで跳ね上がったというケースもあります。

 葉酸は遺伝子のスイッチの正常なオンオフにも関係してくるので、生まれたあとも葉酸が十分でないと脳の発達異常や癌の進行などが進む可能性があります。

 

こだわり行動を改善するための栄養(前帯状回の過活動)

 

 セロトニン不足の可能性が高いので、セロトニンを増やしましょう。トリプトファンがセロトニンの素となるので、トリプトファンが多い食物を普段からとることを心がけてください。サプリ(セントジョーンズワートなど)からでもいいですし、食事からとるなら乳製品と大豆製品がおすすめです。

 

注意:もし集中力を高めたいなら、先にこだわり行動から改善してください。万が一こだわり行動を改善する前に集中力を高める食べ物を先に増やしたら、かえって過集中やこだわり行動が悪化します。

 

やる気や集中力を高めるための栄養(前頭前野の機能低下)

 

 集中力に関係する物質はドーパミンです。これを増やすには、ドーパミンの元となるチロシンを増やせば良いです。チロシンが含まれている食物は、タンパク質、豆類、チーズなどに多いようです。

 

記憶力を高めるための栄養(側頭葉の機能低下)

 

 これに関しては、大人の方が需要があるかもしれませんが、子供にも効果があるので是非とも試しましょう。記憶力に関係ある物質はアセチルコリンです。これを増やすには、アセチルコリンの素となるレシチンを増やすことが大切です。レシチンは卵黄に多くあります。その次に大豆からも取れますが、大豆レシチンは卵黄レシチンほど脳で使われないので、もっとも望ましいのは卵黄です。サプリであれば、イチョウ葉エキスがおすすめです。

 

 余談ですが、閉経を迎えた女性の場合、エストロゲンが脳の機能を復活させることがわかっています。低下した記憶力やイライラのしやすさは、エストロゲンの低下からきていると考えられます。つまり、ホルモン治療を受けることで脳も体も若々しくいられるということです。

 

イライラやかんしゃくを抑えるための栄養(側頭葉の過活動)

 

 かんしゃくは脳の特定の部位の過活動が原因とされています。この活動を抑制するのがGABAです。GABAを増やすことで、過活動を抑えられます。それどころか、快眠効果もあります。これは、脳の活動を沈める作用があるためです。GABAを多く含む食物は、トマトが圧倒的に多く、次いでじゃがいもです。

 

より詳しい食材に関してはこちらからご覧ください。

http://kaiminmania.com/archives/705

 

注意:もしこだわり行動がある場合は、先にこちらから改善する必要があります。順番としては以下のようになります。

 

GABAを増やす→かんしゃくが抑えられる

↓↓

セロトニンを増やす→こだわり行動が抑えられる

↓↓

ドーパミンを増やす→集中力ややる気が出てくる

 

感覚過敏を抑えるための栄養(体性感覚野の過活動、前頭前野のフィルター機能低下)

 

 感覚過敏は、かんしゃくと同様、脳の特定の部位の過活動が原因とされています。脳の活動が強すぎて感覚まで強く感じるということです。なのでGABAが有効であると考えられます。

 

不安を抑えるための栄養(大脳基底核の過活動)

 

 不安などが強いのも、特定の脳部位が過活動状態にあるためです。過活動状態を沈めるには、かんしゃくや感覚過敏同様、GABAが有効です。

 

脳全体の神経の通信速度を高めるための栄養

 

 脳の通信速度が遅いと、感情のコントロールや運動機能のコントロールも難しくなります。そのため、この通信速度を高めることが重要となります。これを叶えてくれるのが、DHAやEPAなどが含まれている魚油、あるいは亜麻仁油です。

 おすすめは亜麻仁油ですが、熱に弱いのでドレッシングとして使うか、スプーン一杯ぶんを毎日直接飲むなどして脳の機能を幅広く高めましょう。

 

 ソウマハウスでは、脳の発達に良い食品やサプリの販売はしていません。従って、食育に関してはそれぞれのご家庭に任せることになるのですが、あまり口うるさくこちらから指示を出すことはありません。

 このコラムを通じて、情報を必要としている方に一人でも多くキャッチしていただくことを願います。

 

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